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「ミラノサローネ国際家具見本市 2017」視察レポート

「ミラノサローネ国際家具見本市 2017」は、2017年4月4日から9日にかけて開催された、世界最大規模を誇る家具・インテリアの見本市です。
本展示会の会場は、ミラノ郊外に位置する「Rho Fiera」。
約345,000平方メートルの広さをもつ、世界第3位の広さのコンベンション施設です。
施設の抱えるホール数は24ホール。
そのホール内で、世界各国から約2000社にも及ぶメーカーが出展し、来場者数は343,000人にのぼりました。

<トレンド(ブース)>
1.空間全体をデザイン
商談中、イタリアのデザイナーからも「1つの商品をクローズアップするよりも、雰囲気や空間全体をいかに表現できるかに注力している」との声が挙がっていました。


このメーカーは、3方の壁を使って商品を展示。
それぞれ商品に合わせた見せ方を工夫していました。


贅沢にスペースを使い、空間全体をダイナミックに演出。

2.演出内にグリーンを多用
インテリア空間の演出の中で、「家具+アート+グリーン」のセットが確実に定着していると感じました。
あらゆるシーンにグリーンが登場しており、もみじなど日本を連想させるような演出も散見しました。
インテリア空間の提案にグリーンは既に不可欠な存在になっています。


まるで森の中にいるかのような演出のブース

3.壁面の多様性、アレンジ性、アート性の充実
単なる仕切り壁を用いたブースの展開は、減少傾向にありました。
既に家具メーカーにとって、壁(仕切り)は提案領域に入っていると強く感じました。


ブックシェルフを模した壁面


デザインウォール

<トレンド(パターン柄)>
英国のスーツに使用されるような、トラディッショナルなパターン、模様の生地が多用されており、目新しく映りました。
千鳥柄、チェック柄等、古いレトロなテイストが新鮮でした。


千鳥柄


パターン柄

<トレンド(マテリアル・その他)>
木部については、ナチュラル色や黒、ダークブラウン色の家具もまだまだありますが、今年は赤っぽい木の家具が増えていました。
また、3Dプリンターの進化で、樹脂製品が大幅増。
ウディネの昔ながらの木製メーカーも、木製の新製品はなくても、樹脂の新製品は発表していました。
木製の新しい技術、目を引く新製品は少なく、多くのメーカーが、樹脂製品を開発の主流とし、それらを多彩なバリエーションで展開するのが開発のトレンドであると感じました。


赤っぽい木が印象的


見たこともない柄の天然大理石。
ダイナミックな柄のものが多く見られました。


パイピンをアレンジしたデザインは、ここ数年の流行

アウトドアというイメージが強い樹脂製品ですが、メーカーの話では、今ではバリエーションにより、インドアでも多用されています。
1つのシリーズ開発で、用途の多様性があり、効率的であるとのことです。

<各メーカーのブース>


『CRASSEVIG』のブース
従来の木製主体の製品から、樹脂製の製品も積極的に展開を始めています。


『lapalma』のブース
「Office is Light!」をテーマに、人・空間それぞれの状況にあわせ、柔軟かつ統一感を持たせながら提案。


『ARPER』のブース
アート、サラウンディングシステム、吸音パネルの1台3役を担う壁面パネルシステム。


女性にもファンが多い、『SANCAL』のブース


福祉施設向け家具が中心の、『PIAVAL』のブース


『FORNASARIG』のブース


Work Place内、『Bulo』のブース
脚も木製で作られたデスクシステムを展示。


『MIDJ』のブース