NEWS
お知らせ
2025.06.26
ミラノデザインウィーク2025 視察レポート Vol.1

2025年4月8日(火)~13日(日)に、イタリアのミラノで世界最大規模の「第63回ミラノサローネ国際家具見本市」をはじめとした、ミラノデザインウィークが開催されました。
本日より3回に分けて、2025年のトレンドや出展ブランドをご紹介してまいります。今年も多様な素材や色彩、感性に響くデザインが数多く発表されました。第1回となる今回は、展示会の概要およびデザインテーマをご紹介いたします。
-
来場者数30万人超、世界の注目を集める国際見本市
世界最大規模の国際家具見本市「ミラノデザインウィーク」は、メイン会場のロー・フィエラ・ミラノで開催されるミラノサローネ(正式名称:Salone del Mobile)と、ミラノ市内各所で開かれるフォーリサローネ(Fuori Salone)に分かれて開催され、2025年の来場者数は302,548人(180ヵ国)、出展メーカー数は2,103社(前年より153社増)となり、盛り上がりを見せました。
-
キーワードは「融合と持続可能性」
2025年のミラノサローネのキーワードは「融合と持続可能性」。屋内外の境界を越えたシームレスな空間づくりや、地域や環境に配慮したものづくりが注目されました。また、異素材の組み合わせやモジュール家具などが、変化する生活スタイルに対応するなど、多面的な視点で暮らしの豊かさを提案していました。
-
屋内外の境界をさらに曖昧に
例年に引き続きアウトドア家具が注目されていました。アースカラーや有機的なフォルム、職人技を感じるデザインの家具が、屋内空間にも違和感なく取り入れられ、リビングやダイニングといった室内スペースにも開放感と自然の温もりをもたらしていました。屋外と屋内をつなぐシームレスな空間演出が、多くのブランドで見られたのが印象的でした。
-
サステナビリティを意識した素材とものづくり
素材選びから製造、流通まで、環境や地域への配慮が重視された製品が多く見られました。自然素材を用いた温かみのあるプロダクトや、再生可能な資源によるものづくりが注目。ローカル素材を取り入れた提案も多く、人と環境に寄り添う家具が進化しています。
-
伝統と現代が共鳴する「カルチャー・リミックス」
伝統と現代、異なる地域文化を組み合わせた「カルチャー・リミックス」が注目されました。クラシックなデザインとミニマルでモダンな造形を融合させたインテリアや、民族的なモチーフを取り入れたデザインが多く見られ、新しい美しさを感じさせる提案が見られました。
2025年ミラノサローネトレンドの詳細レポートは下記よりダウンロードいただけます。展示会の概要や最新トレンド(カラー、マテリアル)の詳細を掲載しています。また、注目のブランド31社の展示の様子も多数掲載していますので、ぜひご活用ください。
今回はミラノデザインウィークの概要、トレンドをご紹介しました。次回はCMFP(Color / Material / Finish / Pattern)をご紹介します。
NEWS一覧