NEWS
お知らせ
2025.06.27
ミラノデザインウィーク2025 視察レポート Vol.2

2025年4月8日(火)~13日(日)に開催された「第63回ミラノサローネ国際家具見本市」。今年は照明見本市「エウロルーチェ」も同時開催され、ミラノの街全体がデザインの祭典として盛り上がりました。
今回のテーマは「Thought for Humans.(人間のための思考)」。人間中心のデザイン、サステナビリティ、そしてクラフトマンシップに焦点を当てた展示が多く見られ、未来のライフスタイルに向けた多様な視点からの提案が際立っていました。本日は、CMFP(Color / Material / Finish / Pattern)およびインテリアスタイルの2025年トレンドをご紹介します。
-
カラー
モカムースやオリーブグリーン、グリーンブルーなど、自然と調和する落ち着いたトーンに注目が集まりました。ベースカラーは、穏やかで温かみのある色が中心で、安心感をもたらし、上質でタイムレスな空間づくりに最適です。
-
素材
2025年は、昨年に引き続き、ブークレ、木、石、大理石(紙)が主流ですが、より手触り感、温度感といった感覚的要素が重要視されていました。また、ガラス、ミラーもスモークガラス、アンバーフロスト加工など、反射をおさえた柔らかい光が印象的でした。
-
仕上げ
光沢を抑えたマットな質感や、クラフト感がある仕上げがトレンド。自然素材が本来持つ風合いや、温かみを感じさせる触感をいかした仕上げも多く見られ、洗練と素朴さを兼ね備えた表現が進化していました。
-
パターン
幾何学的な規則性よりも、自然の重なりや風化を思わせる“詩的なパターン”が多く見られました。手描き風や素材の質感を活かした曖昧な輪郭の表現、編みや重なりから生まれる、陰影のような構造的なパターンも注目され、静けさと奥行きを感じさせるデザインが主流でした。
-
インテリアスタイル
2025年は素朴で力強い質感と、洗練されたシンプルなデザインが共存。また、落ち着いたトーンとやわらかなフォルムが多用され、シンプルでありながらも詩的な奥行きを感じるスタイルが目立ちました。
2025年ミラノサローネトレンドの詳細レポートは下記よりダウンロードいただけます。展示会の概要やトレンド情報(カラーやCMFP、マテリアルなど)の詳細を掲載しています。また、注目のブランド31社の展示の様子も多数掲載していますので、ぜひご活用ください。
今回はCMFP(Color / Material / Finish / Pattern)をご紹介しました。次回は各ブランドの展示をピックアップしてご紹介します。
NEWS一覧